見学前に決まっている?!児発・放デイで「通わせたい」と思われる初回アプローチ

  • 障がい福祉
公開日
更新日
執筆者児玉 梨沙
コラムテーマ放課後等デイサービス
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株式会社船井総合研究所 福祉グループ マネージャーの児玉梨沙です。

「問い合わせは入るが、見学や体験の前に連絡が途切れてしまう」
「初回面談で何を話せばよいか分からず、手応えが残らない」

保護者が「この事業所に通わせたい」と判断するかどうかは、実は見学や体験の当日に決まるものではありません。問い合わせが入った瞬間、最初の電話、そして初回面談でのやり取りまでを含めて、少しずつ積み上がっていくものです。

今回は、児童発達支援・放課後等デイサービスにおいて、保護者が通わせる判断を左右する「初回アプローチ」のつくり方について解説します。

「通わせたいかどうか」は、「見学の前」から決まっている?! 

利用につながるかどうかは、見学や体験の場面だけで決まるわけではありません。
「この人に相談したい」「この事業所なら安心できそうだ」という気持ちは、最初の問い合わせ対応から始まっています。

逆に言えば、問い合わせから初回面談・体験までの最初の接点を丁寧に設計することができれば、契約率は大きく改善します。

ポイント①:問い合わせには、とにかく早く反応する
児童発達支援・放課後等デイサービス、特に児童発達支援では、初めて障がい福祉サービスを利用するご家庭も少なくありません。障がい受容がまだ十分に進んでいないケースもあり、問い合わせをする時点で、保護者はとても大きな一歩を踏み出しています。

だからこそ、そこで時間が空いてしまったり、対応がそっけなかったりすると、保護者は一気に不安になり、「どこにも利用しなくなる」という選択をしてしまうことがあります。これは保護者にとってもお子さんにとっても不幸なことです。

まずは、問い合わせが入ったらすぐに反応し、初回面談や体験の日程を早めにセッティングすることを徹底してください。

ポイント②:見学・体験は「予定通りに進めること」にこだわらない
初めて見学に来るお子さんは、人見知りや場所見知りでそもそも中に入ることが難しかったり、予定していた体験ができなかったりすることも少なくありません。

こうした時に焦ってしまうのは、ほかでもない保護者の方です。まずは「場所に慣れること」を優先し、安心につながる言葉や、今起きていることへの見立てを丁寧に伝えてください。すでに利用しているお子さんがいる場合は、個人情報に抵触しない範囲で「こういうふうに成長していくケースもありますよ」と紹介できると、保護者の安心感はさらに高まります。

ポイント②:面談では、安心感を伝えながら専門的な見立てを返す
初回面談でも考え方は同じです。保護者自身、うまく状況を伝えられる方ばかりではありませんし、お子さんが途中でぐずってしまい、慣れない場所で萎縮してしまうこともあります。まずは安心感を伝えることを優先しましょう。

そのうえで、しっかり話を聞いてあげてください。聞きたい情報がすべて聞けないこともあるかもしれませんが、まずは耳を傾けることが大切です。そして、そこで起きていることを易しい言葉で、かつ専門的な見地からアドバイスすることで、「この先生は頼りになる」「何かあったらここに相談したい」と思っていただけるようになります。

さらに、体験の前に電話などで、お子さんの好きなものや得意なこと、苦手なことを差し支えない範囲で聞いておくのも有効です。お子さんにとって「好きな場所」「楽しいところ」になれば、保護者も安心しますし、お子さん自身が通いたい場所になってくれます。

ただし、聞いて寄り添うだけで終わらせてはいけません。「うちに通うとどうなっていくのか」「どんなことができるようになるのか」「自事業所のプログラムがこの子に対してどのように作用していくのか」までを必ず伝えてください。

そして、見学・体験の後の次のステップも明確にしてください。「利用したい」というご家庭には、受給者証取得の流れなど、段取りを具体的に案内する。「少し悩んでいる」というご家庭には、事業所の公式LINEに誘導し、いつでも相談できる体制を整えておく。こうした一手が、契約までの離脱を防ぎます。

まとめ|最初の接点の設計が、契約率を大きく左右する

利用者募集というと、ホームページ改善やMEO対策、SNS活用、広告運用などに目が向きやすいものです。もちろん、それらも重要です。

しかし、どれだけ問い合わせを増やしても、最初の対応で不安にさせてしまったり、見学・体験で「また行きたい」と思ってもらえなければ、契約にはつながりません。特に児童発達支援・放課後等デイサービスでは、保護者の不安が大きい分、最初の接点づくりが成果を左右します。

「見学の前に連絡が途切れてしまう」 
「初回面談で何を話せばよいか分からない」 
「見学・体験から契約までの導線全体を見直したい」

このようなお悩みがございましたら、ぜひ船井総合研究所の無料相談をご活用ください。貴事業所の現状や課題に合わせて、具体的な進め方をご提案いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

執筆者 : 児玉 梨沙

宮崎県出身。東京大学教育学部を卒業後、船井総合研究所に入社。 保育園や幼稚園などの子ども・子育て支援分野、そして児童発達支援・放課後等デイサービスや就労継続支援事業など、障がい福祉分野において、事業展開、マーケティング戦略、マネジメント戦略など、多岐にわたる分野でコンサルティングを行う。 自治体の「こども計画」策定などにも携わっており、豊富な実績と、官民双方における幅広い経験に基づき、クライアントに最適なソリューションを提供する。