強度行動障害児支援加算は、自傷や他害などの行動障害が著しく、専門的な支援が必要な利用者に対して、適切な研修を修了したスタッフを配置して支援を行った場合に算定できる加算です。この加算の目的は、適切なアセスメントに基づいた環境調整やコミュニケーション支援を行い、利用者の状態を安定させること、および現場スタッフの専門性を高めることにあります。
強度行動障害児支援加算とは?
この加算は、強度行動障害の評価指標で20点以上に該当する利用者に対し、基礎研修や実践研修を修了した専門職員が計画的に支援を行うことを評価するものです。
【一覧表】強度行動障害児支援加算の単位数まとめ
加算の区分は、利用者の状態(点数)や、対応するスタッフの研修修了状況によって段階的に分かれています。
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サービス種別 |
区分 |
基本単位数 |
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児童発達支援 |
強度行動障害児支援加算 |
200単位/日 |
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放課後等デイサービス |
強度行動障害児支援加算(Ⅰ) ※児基準20点以上 |
200単位/日 |
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強度行動障害児支援加算(Ⅱ) ※児基準30点以上 |
250単位/日 |
※強度行動障害児支援加算 200単位/日 (加算開始から90日以内の期間は、さらに+500単位/日)
算定するための必須要件
加算を確実に算定するためには、以下の要件を満たす必要があります。
専門職員の配置
① 【児童発達支援】および【放課後等デイサービス(Ⅰ)】の場合
- 「強度行動障害支援者養成研修(実践研修)」修了者の配置が必要です。
② 【放課後等デイサービス(Ⅱ)】の場合
- さらに上位の「強度行動障害支援者養成研修(中核的人材研修修了者)」の配置が必要です。
支援計画の更新
- 作成した「支援計画シート等」は、実践研修修了者が中心となり、少なくとも3か月に1回程度の頻度で内容の見直しを行わなければなりません。
体制に応じた支援の実施ルール
配置基準上のスタッフが計画に基づき支援を行いますが、担当する職員の研修受講状況によって、以下の確認作業が必要となります。
- 基礎研修修了者が支援する場合: 実践研修修了者が、原則として支援2回につき1回以上のペースで、実際に利用者の様子を観察し、計画通りに支援ができているかを確認する必要があります。
- 研修未受講の職員が支援する場合: 上記の確認に加えて、日々の支援内容について実践研修修了者または基礎研修修了者に事前にアドバイスや確認を受けた上で、支援を実施しなければなりません。
実務上の注意点
- 他加算との関係: 専門的支援体制加算など、他の体制加算と組み合わせて算定することで、事業所全体の専門性をより高めることができます。
- 有効期限と再評価: 利用者の状態は変化するため、定期的なモニタリングと再評価を行い、常に最新の基準に基づいた算定を行う必要があります。
【Q&A】実務で迷いやすいポイント
Q. 「加算の算定を開始した日から起算して 90 日以内の期間」の加算(500単位の加算分)について、一度利用を終了した児童が、後日あらためて利用を開始した際にも再算定は可能ですか?
A. いいえ、再算定はできません。この加算は、あくまで利用の初期段階における手厚い支援を評価するものであるため、90日間の期間終了後は、同一事業所において同じ児童に対して再度算定することは認められていません。
まとめ
強度行動障害児支援加算の取得は、現場の負担を報酬として適正に評価するだけでなく、専門的な知見に基づいた「質の高い療育」を保護者に約束するものです。
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