「勘と経験」頼みの運営から脱却し、評価制度の構築でスタッフが自律する組織へ 株式会社 Schilf(シルフ)様

  • 介護
公開日
更新日

自社の紹介 

東京都の北多摩地区にて、訪問看護ステーション「絆」を運営している株式会社Schilf(シルフ)です。小平市にサテライトを含め2拠点を展開し、現在利用者様約250名、職員約20名体制で地域の皆様にサービスを提供しています。社名にはドイツ語で「足」という意味があり、11人が考える組織であってほしいという思いを込めています。

 

船井総研とのお付き合いのきっかけ(何に悩んでいたか)

2012年に3名で創業し、その後M&Aによるサテライト取得などでスタッフが急増しました。しかし、拠点が分かれ人数が増えたことで、「勘と経験」頼みのマネジメントに限界を感じるようになりました。評価基準やスタッフの役割が曖昧だったため、スタッフから「自分の将来が見えない」という不安の声が上がり、退職を防ぐために場当たり的な給与アップを提示するなど、会社としての軸がブレてしまっていました。個人の目標は達成していても会社の業績と連動しておらず、なぜ給与を上げられないのかを論理的に説明できないという「モヤモヤ」を抱えていました。

 

 船井総研に決めた理由

そんな時に船井総研さんから届いたDMを見て、訪問看護向けのセミナーに参加したことがきっかけです。セミナーで他ステーションが次へ進むための取り組みを学び、「評価制度やキャリアパスの整備が必要なんだ」と強く実感しました。安定して長く働きたい人にも、どんどん成長してステップアップしたい人にも、それぞれの道を示せる評価制度を作りたいと考え、船井総研さんの支援を受けることを決断しました。

 コンサルティングを受けて、成果実感したこと

幹部メンバーとコンサルタントで半年間かけて、組織の土台となる評価制度とキャリアパスを作り上げました。「専門職コース(チーフ級)」や「新人教育を担当する指導的ポジション」などを新たに設け、管理職以外の多様なキャリアパスを認められる仕組みを整備しました。導入後、スタッフ自身が「何を頑張れば評価されるのか」が明確になり、日々考えて自律的に行動してくれるようになりました。また、管理職側も評価基準が統一されたことで、スタッフへのフィードバックに迷いがなくなり、認識のズレが劇的に減りました。これまで抱えていたモヤモヤや「何を大切にする会社なのか」を言語化していただき、組織の基盤がしっかりと固まったと実感しています。

さらに研究会では、全国のオープンマインドな経営者と定期的に顔を合わせ、他の成長しているステーションがどのように評価制度を運用し、スタッフのモチベーションを高めているかなど、自社だけでは得られない実践的なノウハウを吸収できたことで、私たちの評価制度構築や組織作りをより迷いなく、スピーディーに前へ進めることができたと実感しています。

 印象的なエピソード

評価制度を導入する際、現場からは「私たち評価されるの?」という戸惑いの声もありました。そこで、コンサルタントからシステムの説明をしていただく前に、私自ら各事業所を回り、「人をジャッジするためではなく、『絆』のベースとなる看護の基準を作りたいんだ」と丁寧に想いを伝えました。その後、私たちが抱えていた「何を大切にする会社なのか」という漠然としたモヤモヤや想いを、船井総研のコンサルタントが素早く、かつ的確に評価項目として言語化してくださった結果、スタッフの深い理解を得ることができ、退職者を出すことなく円滑に運用を開始できました。また、制度構築の過程で「感謝の姿勢」や「チームワーク」といった定性的な項目について、具体的にどう行動すれば評価されるのかを幹部間で徹底的に議論し、評価基準に落とし込めたことも大きな収穫でした。

これからコンサルティングを検討している方へ

訪問看護は決まった正解がなく、利用者様の生活にある違和感に気づき、共に言葉にして整えていく仕事です。だからこそ、スタッフ全員が「何を大切にするのか」というベクトルを揃えることが非常に重要です。評価制度は単に人を評価するためではなく、個人の強みや現場の気づきを活かし、「良い看護を続けるための土台作り」になります。現状の「勘と経験」の運営に限界を感じていたり、スタッフの定着や将来への不安を抱えている経営者の方は、ぜひ一歩を踏み出し、組織改革に取り組んでみることをお勧めします。