中高生を対象に就労準備型放課後等デイサービスを展開 青年期から「就労」に向けた取り組みで将来の自立を支援
はたらくチカラの伸ばし方
岐阜県大垣市に地域から絶大な信頼を寄せられている放課後等デイサービスがある。
株式会社Notoカレッジの就労準備型放課後等デイサービスのとよーびである。
のとよーび は、独自で開発したプログラムにより、学校だけでは身につけることが難しい就労に必要に必要なスキルを習得する場所となっている。
代表取締役 辻 雅靖 氏にお話を伺った。
就労準備型放課後等デイサービスの必要性
辻氏が障がい福祉事業に興味を持つようになったのは、前職の人材会社で障がい者を多く雇用したことがきっかけである。
障がい者が懸命に働く姿を見て、社会の中で障がい者が果たせる役割の大きさに気付いた。
当時は就労継続支援事業所や就労移行支援事業所の存在はあったものの、中高生を対象とした就労スキルを磨く場はまだなかった。
一方で、障がい児の福祉サービスとして、小学生向けの放課後等デイサービスが多数ある中、中高生を対象としたそれはほとんどなかった。
早い段階から就労に向けた準備ができれば、福祉的就労ではなく、一般就労もできるのではないだろうか…?
この点に着目し、立ち上がったのが就労準備型放課後等デイサービス のとよーびである。
のとよーびが地域一番となった秘訣は、スタッフと独自プログラムにある。
一般企業で就労経験のあるスタッフによる就労ノウハウの提供と、スタッフが独自に考案した授業により、就職に必要なスキルを磨くだけでなく、感情のコントロールやタイムマネジメントも学ぶことが出来る。
生徒が自分自身で「気付き」を見つけられる場所
Notoの意味は、「気づき」。
のとよーびでは、生徒に自分で気付きのスイッチを押させることに焦点を当てている。
スタッフ養成研修では、スタッフが出来ることと出来ないことを考えて理解した上で生徒に対する支援の仕方を学ぶ。
「厳しい愛情」をモットーに、時には生徒に対して厳しく接することもあるという。
しかしその厳しい愛情で生徒は「気付き」を得て、その後の成長や成功につながり、感謝へと変わると辻氏は語る。
生徒が早い段階から就労への意識を持ち、一般就労を実現する。
今後も多数の生徒を一般就労へ結びつけるNotoカレッジの挑戦は続く。